俺業無常

こんな職を生業としていると果敢に挑んでくるというか、知恵比べの相手にされる事も多い。

基本、貴方のやりたい様にやれば良い が持論

ただ、その「やりたい様」に対して関係機関が疑問・不安を持たれるから呼ばれている。殆どのプランが途中頓挫している現実がそうさせているのだろう

聞き上手を履き違え、カウンターパンチを入れるが如く ハイハイ分っています、そこの対策は打っていますよ で返してくる。全ての時間がそうで、平然とした姿勢・表情で答える仕草に酔っているのか澱みは無い。自分の立てたプランの凄さと進捗を誇りたいのだろうか?不自然な謙り方にも抵抗を感じ、モヤモヤが募るばかりだった。

ついに我慢の限度を超え、不覚にも声を荒げた。私も血の通った人間、他人様の自慢・自己満足に付き合っているほど暇ではない。

たとえ順調に進んでいても、その機関へ腹落ちさせる事が足りてない事を自覚して欲しい。

正直酷く疲れてしまって、その後の仕事に支障が出てしまった。

私自身もプロ失格と言われても仕方あるまい。大反省は当然。しかし同時に同様の依頼を今後一切受けない覚悟も定まり、その旨と併せて本来請求する謝金をお断りする旨もその機関にお伝えしたのが結末。本当に疲れてしまった。時間を無駄にしてしまった後悔が大き過ぎる。お金ではなく、時間への後悔。 プラン・裏付、進捗・・ 支援にも情報と段取りが必要な事をご理解して欲しい。


今回の出張の最後にお会いした某社長様。見た目と裏腹に(スミマセン)、本棚に並ぶ相当読み込んだ形跡のある特徴ある書籍と、発する言葉の端々に勤勉・貪欲さと強い探求心が感じられる方。下手なプライドなんてとっくに捨て去っている。だからか同席された若いスタッフからも意見がスムーズに出てくる。初回にしては業界の深いところまで討論出来た。スタッフの参加と積極的な発言もまた嬉しい。
こんな場合、こちらも本気モード。プライベートな時間を削ってでもサポートしたくなるんです。
前半の酷い疲労が抜けた理由も、この社長とスタッフ、そして若く長身の金融機関担当職員のキラキラした目だったのかもしれない。いや、そうだった。