事情と現実と理屈

【事情と経営支援】

我々は経営支援のプロであり、その為に様々な知識・理論・制度への知見を試される試験を突破し、実務に於いては日頃からヴァージョンUPも当然要求される。

家族との外食や買い物でも一般的なのほほんとした意識と違うのは悲しいかな職業病だろう。

経営が少し傾いた事業者様に赴く際には事前に決算書やら情報を得て臨むのですが、画一的な分析や調査は現場では無力となってしまう事が多々あるのです。

業種・立地・規模・社歴・スタッフ構成(年齢や経験、レベル)・代表(年齢や意識)…etc
●●地区にある●●業界の●●社と言っても、この組み合わせは無数にあり、各社それぞれの事情があって現実の経営数値となって表れている。
プロとして臨む際、毅然としたこちら側の方針は当然、相対する企業側の事情を汲み、時に労い、

柔軟な発想を促し、実行可能な対策を一緒に練り上げ、確実に実行に移すまでが招聘される我々ワンポイントリリーフの役目であり、従業員や地域の事情を熟知した関係者を巻き込み、日頃の伴走を持ってバトンタッチして終了となるのが理想ではあります。

そこで大御所や学者が唱える●●理論やフレームワークで諭すのは、中小企業支援に於いては禁じ手であり、自己満足に終わる場面を幾度も見てきた。許されるのはバックグラウンドでのメモ・整理の道具におさめ、他者の知見・活動をも巻き込むのが真のプロではないだろうか?
ついでに、聞き(出し)上手をはき違え、コーチング技法を多用し、カウンターパンチ方式で相手の揚げ足を取る話術に最近辟易している。自分の意見はどこなんだ?