金融マンの底力

私の場合、仕事の依頼は金融機関から寄せられる場合が多い。

昨日も、とある飲食店の支援。情熱溢れる社長で色々自力で工夫されるものの、数字に未だ反映していない状況を改善すべく赴いた。
関係する金融マン3名は質問しない限り私の横で黙って聞いている。

実は彼らの手元には決算・資金繰りや多岐に渡る分析を終えた資料があって、時に冷静な金融マン、時に一消費者としての顔を持ち合わせて同席している。金融機関の内部では深い業種別研修が行われ、経験も積んでいる。

そう、彼らは専門コンサルとは行かないまでも、数字に裏打ちされた支援能力は持ち合わせているのです。ただ、彼らにとってはお客様。言いたい事の半分も言えないのではないだろうか?
発言には責任を伴う。(だから私は診断士保険というこの士業専用の損害保険にも加入している)

金融機関と言えども企業。分っていても柔らかな発言とならざる得ない事は想像できる。

だから私達専業コンサルは金融マンよりも深く調べ、時に厳しい発言を行う必要がある。いや、求められての依頼と受け止めている。
熱すぎる社長で改善点を見つけ、自ら工夫しながら進めている。そう、殆ど分っている方。

我々は出来る限り登場しないのが理想なのです。
後は金融マンの伴走で済むような案件であるような気がした。